父の日のお弁当をお作り出来ず申し訳ありませんでした。

お弁当も一切手を抜かない夫が「おせちの仕込みをしている時みたいに色々考えて寝られ無くなる」とのことで説得しきれませんでした（笑。

あっという間に6月も終わりそうです。緊急事態宣言も解除となり琢亭も日常を取り戻しつつあります。

元々、主人の料理が本当に美味しくてそれを皆さんにも知って貰いたい！と思い料理屋を始めました。

店を始めて数年後、偶然にも調査エリアが広がったミシュランガイドで星を頂きそれでも夫は冷めた感じでしたが、私は「頑張って修行したで賞貰えたんだよ」と誇らしかったです。

しかしご来店される客層は変わり、良くも悪くもネット上に様々な事を書かれ、中には辛辣な言葉を残して帰る方もいらっしゃいました。

「会席をやりたくない」と言う夫を「あなたにしか出来ない料理を」と説得し店を始めた事を後悔しましたし、私自身日々泣きながら仕事をしていました。

そんな時「料理屋は料理屋でしかないのにね。それ以上でもそれ以下でもないよ。」と励ましてくださったお客様がいらっしゃいました。

コロナ禍の今、評価するための食事では無く心穏やかに美味しいものを食べたいとご来店されるお客様に「一料理屋」という本来の姿に戻って仕事が出来ることに、不謹慎ではありますが少しほっとしている自分が居ます。

私共がこのスタイルでいつまで琢亭を続けて行けるかは分かりませんが、今後も優しい時間を美味しいお料理と共にお過ごし頂ければ幸いです。

追記

琢亭からのお願いは以下の一点のみです。

現在密に配慮しながらご予約を承っているため、夜の7000円のコースは4名様以上からとさせて頂いております。（量が沢山食べられない等はご相談くださいませ）ご理解とご了承の程宜しくお願い致します。